普段走るときにサングラスは着用していますか?最近では大学生はもちろん、高校生でも着用する選手を見かけるようになりました。どんどん気温が高くなり紫外線量も増えている現在、サングラスはランニングに欠かせないものとして扱われるようになってきています。一方でランニング自体はサングラスを着用していなくてもすることができます。ではなぜ多くのランナーが着用しているのでしょうか。そこで今回はランニングにおいてサングラスを着用するメリットについて解説します。この記事で目を守ることの重要性を知ってもらえると幸いです。
サングラスに興味はあるんだけど、足が早くもない僕が着用して走るのは気が引けるな…
そもそもあまり似合わない気がするし…
そういう理由で着用したがらないランナーはたくさんいるよ!
でもそれ以上にサングラスを着用して眼を守るのは大切なことなんだ。
今日はランニングでサングラスをつけるメリットについて解説するよ!
紫外線が眼に与える影響
「紫外線から眼を守るためにサングラスを着用するべき」という話はよく耳にしますが、そもそも紫外線は目にどのような影響を与えるのでしょうか。紫外線による眼へのダメージは、肌に与えるダメージのようにすぐに現れるのではなく、長期にわたる潜伏期間を経て現れることが多いです。つまり、若いうちに浴びた多くの紫外線の蓄積による影響が強いです。まずはこれらの長期にわたって紫外線を眼に浴び続けることによって起こる影響について解説していきます。
影響①:白内障
眼の中には水晶体と呼ばれるレンズ部分があります。白内障とは、
水晶体が白く濁って調節力が弱くなっていき、視界に悪影響を与える病気
中央眼科グループ
のことを言います。これによって
- 視力の低下
- 対象物がぼやけて見える
- 光がまぶしく感じる
などの症状が引き起こされます。原因としては加齢や遺伝も関係していますが、紫外線を浴び続けることも大きな要因の一つ。紫外線が引き起こす眼病の典型例です。
影響②:瞼裂斑
瞼裂斑とは
黒目のサイド(3時と9時の位置)の白目が黄色っぽくなること、また黄色っぽく盛り上がる状態のこと
京橋クリニック眼科
です。眼に悪い状態を引き起こすようなものではありませんが、外見的に気にされる方もいられます。こちらも紫外線を浴び続けることが原因の一つです。
影響③:翼状片
最後に紹介する翼状片とは
白目の表面を覆う「結膜」が、鼻側から角膜に向けて、三角形状に侵入してくる病気です。 黒目が部分的に結膜に覆われる見た目の変化に加え、充血、異物感などの症状を伴います。
よし眼科クリニック
つまり白目の一部が黒目部分に侵入して、眼が充血したり、眼に異物感を引き起こしたりする病気です。放置していると乱視を引き起こす場合もあります。こちらも紫外線が大きな要因だと言われています。
紫外線によって眼病のリスクが高まる
上記のように、長期間にわたって眼に紫外線を浴び続けることで眼病を患うリスクが高まります。特にランニングは長時間紫外線を浴び続けるアクティビティな上に、何歳になっても続けられるので、かなりの時間眼が紫外線に晒され続けることになります。そのため「眼を保護する」という観点からしてもサングラスはランニングにおいて「必須ではないが着用しておいた方が良い」アイテムとなります。それではここからはサングラスを着用することによるメリットを解説していきます!
サングラスを着用するメリット
ここまで紫外線が引き起こす眼病について紹介してきました。ここからはそれらを踏まえた上で、サングラスを着用することによるメリットを解説します。紫外線対策に限らず多くのメリットがあるので是非参考にしてください!
メリット①:紫外線対策
1つ目のメリットはここまでに紹介してきた紫外線の脅威から眼を守ってくれるという点です。最近のサングラスでは紫外線カット率99%以上のものもたくさんあるので、せっかく選ぶのであればなるべくカット率が高いものを選ぶようにしましょう。よく勘違いされる指標に「可視光線透過率」というものがありますが、こちらはレンズの明るさを表す数値なので紫外線とは関係ありません。
メリット②:日焼け対策
実は眼からも肌は日焼けするということをご存じでしょうか?あまり知られていませんが、眼が紫外線を浴びることで肌も日焼けしてしまうんです。
脳が紫外線を浴びていると勘違いを起こし、皮膚に紫外線を浴びていないにもかかわらず、メラニン色素を分泌するのです。
J!NS WEEKLY
そのため、眼に紫外線を浴びただけで、肌に直接紫外線を浴びたのと同じように日焼けして肌が黒くなってしまうという、不思議なことが起こります。
このメラニン色素が過剰に分泌されることによってシミの原因になると言われています。そのため本当の日焼け対策をするのであれば、肌に日焼け止めを塗り、さらにサングラスを着用して眼も紫外線から守ることが大切になります。
メリット③:疲労軽減
夏場に外に出ているだけでも眼が日を浴びて疲れてしまうといったような経験をした事があるかと思います。ランニングにおいても同じで、眼が長時間日差しを浴び続けることで体にも疲れが出てきます。それらを防いでくれるという点でサングラスは疲労軽減にも適していると言えます。
メリット④:精神面
最後は精神面でのメリットになるので人によって感じ方は異なることもあるかもしれません。精神面でのメリットとしては「周りから眼が見えないこと」が挙げられます。レース中盤の苦しい局面や、ラストスパートの際にどうしても顔が崩れてしまうことがあり、その顔を見られることを嫌がるランナーはたくさんいます。その際にサングラスで眼を覆うことで崩れた顔を隠すことができます。レース中の駆け引きにも有効かもしれません。表情を悟られにためには外から見た時に反射するようにミラーレンズタイプのサングラスを選ぶようにしてください。
また、もう1つ精神面でのメリットとして挙げられるのが「集中力の向上」です。サングラスを着用することで視界が狭くなり自分の世界に入り込むことができます。また、レンズの色にテンションを上げてくれるようなカラーを選べばさらにレースに集中することができます。
このようにサングラスを着用することで精神面においてもメリットが生まれます。
【まとめ】
今回はランニングでサングラスを着用するメリットについて紫外線の脅威を中心に解説しました。
- 若いうちに眼に紫外線を浴び続けると、長期の潜伏期間を経て眼病として影響が出るリスクがある
- 上記を防ぐためにサングラスが有効
- その他「日焼け対策」「疲労軽減」「精神面」においてもサングラスを着用することによるメリットがある
- 以上より『ランニングにサングラスは必須ではないが着用しておいた方が良い』
サングラスは着用していなくても走ることはできるので、ランニングのギアとしては軽視されがちです。しかし長時間/長期間紫外線を浴び続けるランナーにとってサングラスは眼を守ってくれる重要な装備。「足が早くないのに着用するのは恥ずかしい」「似合わない」などサングラスを敬遠する声は多くありますが、それ以上にメリットをもたらしてくれます。今、サングラスを着用していないランナーの皆さんは是非購入を検討してみてください!
次回はおススメのサングラスについて紹介します!
サングラスを着用するメリットがこんなにもたくさんあるなんて知らなかったよ!
眼病のリスクを下げるためにも準備しないと!
紫外線対策を始めとしてサングラスを着用するメリットはたくさんあるよ!
ランニングにサングラスは必須ではないけど、眼を守るためにも検討してみてね!
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